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アレクサンドリア [ レイチェル・ワイズ ]のレビューは!?
40代 男性さん
物語というのは分かりやすくしなければ伝わらず、 実際の現実とは大よその違いはあるのだろうが、 現実を示唆するように作品を作るためには一方の視点へ固定せねばならず 結果、誤った方向から見ているように感じられる場合も出てきて しまうのは仕方がないが、こちらの想像を掻きたてる作用が あれば作品としてはそれなりに成功している。
30代 女性さん
ローマ帝国末期、衰退する帝国の中にあっても、エジプトのアレクサンドリアでは大図書館を中心に学問と文化が栄えていました。しかしキリスト教の台頭により、それまでの学問は異端とされ弾圧の対象となります。 主人公のヒュパティアは、女性ながらアレクサンドリアの大学で教鞭をとっていたほど優秀な学者として名をはせた人物ですが、最後にはキリスト教徒たちによってカキの貝殻で肉をそぎ取られた上で生きながら焼き殺されるという悲惨な死を遂げたことで有名です。アレクサンドリア図書館にあった貴重な書物もキリスト教会によって焼き払われ、科学や哲学の知識も失われ、やがてヨーロッパ世界は暗黒の中世を迎えることになります。 ヒュパティアを殺させた司教は、信じがたいことにキリスト教会によって「聖人」として列せられています。 初期キリスト教は非キリスト教徒から見るとカルト宗教以外の何物でもないのですが、現代のキリスト教会が口を閉ざしがちなこの蛮行を映画の題材として取り上げるのは画期的なことではないでしょうか。 ローマ帝国末期のアレクサンドリアの様子を再現した映像は、歴史好きにはたまりません。
50代 男性さん
●西洋史が好きな人には面白いだろうと思います。都市の舞台セットに感動します。(時代が違うのでピラミッドはでませんが) ●ヒュパティアという女性哲学者については、この時代やテーマに専門的興味の ない大多数の人には未知の人物です。しかし、関心をもって調べてから、映画をみると佳く作られていると思うことでしょう。 ●邦題名を「アレクサンドリア」(原題はアゴラ?)としたのは、当時の大きな 時代の流れを個人に焦点を集約させて表現しながら、現在にも通じる問題として提起するにはよい手法とおもいます。 ●ただ、題名のみに興味をつられて、この映画を観るとイメージが違い、面白くないでしょう。 ●順境な時には宗教がどのようなものかがわかるかもしれません。